寅さん 旅はみちづれ
2005年 04月 24日
寅さんは四角い顔が特徴のイキで、世話好きで、話し好き。
困った人がいると放っておけない表向きヤクザな渡世人である。
いつもユニークな話術で周りの人達を笑わせる。
思った事をズバリ単刀直入にいうかとおもえば、人一倍、惚れっぽいこともたしかだ。
惚れた女性に対しては、いたってやさしく、誠実な一面をみせるイキな男である。
だがすぐ失恋して、またひとり旅に出る。
わが身、私利私欲のために人をだましたり、ケ落とすということはできない。
どちらかというと損をするタイプである。
「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」。
寅さんは旅の名人だった。
旅先で知り合った人達やマドンナからは「寅さん、寅さん」と慕われ頼られている。
そこには、「男は引き際が肝心だ」というような寅さんらしい"男の美学"が隠されているのではないかと思う。
スッキリ晴れわたった青空をみると、不思議にあの「ふうてんの寅さん」を思い出す。
春に浮かれて、旅立ちたい気持ちがこころにこみあげてくるのだ。
国民的スターと言われた渥美清さんは、惜しくも96年にこの世を去りました。
が、「男はつらいよ」の寅さんは永遠です。
by hanehenID | 2005-04-24 14:29 | 人 ひと