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サクラ と 酒

懸賞 2005年 04月 07日 懸賞

お花見、ベストショット&ビューポイントは?

サクラの樹がお酒が好きなことをご存知ですか。
その名は酒飲み桜。酒好きサクラです。

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私の町には、山からの自然の水、いわゆる伏水流が湧いています。
それだけによい酒蔵があります。いわゆる地酒というやつです。

ことしは、全国的に気候の寒暖がはげしく、ついこの間まで季節はずれの雪が降りました。
その影響をうけてかサクラの開花がおくれ、急に暖かくなったいま、いっせいに花が開きはじめました。
これからが楽しみです。

わたくしは、いつも、酒蔵が酒かすを出すころになると、その酒かすを根元にまいてやります。
ときにはふる舞い酒というわけでもありませんが、気はこころです。

サクラの樹の幹に二級酒ですが、かけてやります。

さくらは、美味い酒だと喜んだかって ?
そりゃあ、もう、枝を振って、もっとくれ、もっとくれと言ってました。

じつは、風が吹いて、枝がかすかに揺れたのを思い込みで、わたしが勝手にそう思ったのかもしれません。
しかし、本当においしい酒だと思っているでしょう。そうしておきましょう。

酒かすは栄養があり、冬の寒い夜など、カス汁にして食べるとからだが温まります。
わたしも愛好しています。

サクラの樹をとりまいて、みんながワイワイ騒いでくれるのは、1年のうち、花がひらくわずかな間だけ。ちょっと寂しい気がします。
でも樹の根元に、老いも若きも集まってお弁当をひらいてお花見をしてくれるのが最高のよろこびなのです。
時には、無情の豪雨と強風でせっかくの花がはやく散ってしまうこともありますが。
それは自然の運命だと思って、あきらめています。
なにしろ大きく根を張っていて、その場を動くことはできないのですから。

夏には木陰で昼寝する人もいて結構お役に立っています。
せみが這い上がってきたり、犬がオシッコをかけたりしますが、じっとそこに立っているだけです。

もっと幹が太く育って、また来年、1年1度のおひろめの時に、美しくふくよかな花ひらくことを楽しみに、
これからも、酒蔵から酒かすがでる頃には、せっせと根元におすそ分けしてやろうと思います。


サクラ と 酒_c0053543_011587.jpg

by hanehenID | 2005-04-07 00:14 | 四季  歳時記

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